トルーマンバロウズ

ボディ・チェンジャーのトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

ボディ・チェンジャー(1989年製作の映画)
3.3
ある夜、一台の宇宙船が地球に到着した。
その宇宙船の中には仲間を殺した罪で地球に島流しにされた凶暴なエイリアンが乗っていた。
エイリアンは今後人間として生活していくことが処罰の内容で姿は人間と同じに変えられていた。
しかし彼が人間の外見を維持するためには生きている人間の頭部をもぎとり、自分の体に挿げ替える必要があったのだった・・・・。

宇宙から来たエイリアンが人間の姿を維持するために次々と頭部をもぎ取っていくコメディタッチのB級SFホラー映画。
人間の頭部をもぎとって自分自身に付けないと本来の姿に戻ってしまうというエイリアンの設定はなかなか面白くどことなくメンインブラックを思わせるテイストだったのは非常に楽しく鑑賞できた。
また特撮もそれなりによくできていてエイリアンのグロテスクな造形や人間の頭部をもぎ取り自分に挿げ替える描写、また頭部破裂などなかなか見ごたえがあった。
しかし若干テンポが微妙な部分や不必要だと感じるシーンがあったのは残念な出来であった。
ラストもかなり消化不良な終わり方をしてしまい、全体的にもう少し脚本が良ければ隠れたSFホラーの佳作にはなれたかもしれないだけに非常に惜しい作品だった。