ねこ

人間狩りのねこのレビュー・感想・評価

人間狩り(2008年製作の映画)
1.5
13日の金曜日パート10(ジェイソンX)の監督作品と言う事もあって映画作りは心得てました。しかし冒頭から心を掴まれず低評価を付けました。

盛り上がるまでが長すぎました。
個人的に起承転結の承が1時間くらい何も起こらない作品は転結も無の感情で見てしまうので結局つまらなかった印象になってしまう。
衝撃の結末やどんでん返しと言われている作品でも承の中で何度も仕掛けを作っていなければ結末に騙されない。
だけど何よりも起で心を掴んで離さない魅力をぶちかますのが面白い映像にする仕組みだと思ってます。
最初の5分10分で心を掴む魅力が無い映像はそのまま最後まで掴む事ができません。
だから映画はクライマックスよりも冒頭に命を掛けて欲しいという持論です。
もちろん全てがそうではありません。
段々と面白くなってくるパターンもありますよね。
それはセオリーを敢えて無視した常識にとらわれない作りにする事で、こんなの見た事ない!と今までに無い観点から印象付けを行う手法で、最近の音楽に似ていると思います。
今時の音楽が理解出来ない方は70〜90年代音楽にどっぷり浸かった方でセオリー通りを求めてしまうのだと思います。最近の音楽が好きでは無い自分も正にそうです。
又、最初は面白いかもと思ってたら段々面白くなくなってくるパターン。
これはストーリーの組み立て方を何もわかっていない人が作っています。
こんなん作ってみたいという衝動で制作始めたは良いけど組み立て方がわからないので後付けで後半を書き上げているので割と最初の時点でやりたい事が終わってしまうパターンです。
ストーリーを組み立てるには頭から埋めていくのでは無く、入れたい小ネタを1枚ずつ小さい紙に書いてパズルのように並び替えをして、これの後にこれを見せた方が良いかなと試行錯誤を繰り返したのち、台本をまとめることによって承の中にいくつもの起承転結が生まれます。それを上手く活用出来たのが例えばSAWシリーズなどでは無いかと思います。時間経過が複雑なのに最後には誰もが納得できる組み立て方ができていると感じました。
1番大好きな作品はハロウィンなのですが、割と承の部分が長くて持論から外れるのでは無いのかと言われそうですが、これはジョンカーペンター監督の魅力(構図や間、音楽など)が何も起こらない時にこそ詰まっており、天才的魅せ方に痺れてしまいました。
何もないのに魅入ってしまう。これは天才にしか作れない作品です。

いろいろ持論を語らせて頂いたところで、
何故この作品は冒頭から心を掴む事ができなかったのか...






それは







ヒロインがめっちゃブスやから!!!!
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