ヘソの曲り角

眠るパリのヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

眠るパリ(1923年製作の映画)
4.0
めちゃくちゃおもしろかった
SF的コメディ。突然世界の時間が停止して、なぜだか被害を免れた人間たちが何をするかと言えば、無銭飲食、銀行強盗、窃盗で贅の限りを尽くすという極めて人間的なキャラクターの行動が楽しい。その後ちゃんと時間停止世界で資本が意味をなさないことに気づき、マンネリ化の末ケンカをおっぱじめるところまで様式美の面白さ。終盤からの新展開で主人公たちが時間停止を免れた理由や時間停止の真相までちゃんと描かれる。一番楽しいところはおじちゃんが自分ちに(泥棒?の力を借りて)入った時の家の様子。シーン変わっても引きずっててめっちゃウケた。デビューでこれとはルネ・クレール素晴らしい。