🐉 Jackie Chan-ISM Vol.061 🐉
ラスト・ソルジャー
◆あらすじ◆
紀元前227年、中国は多くの国が乱立する戦国の時代であった。梁の国と衛の国が戦場でぶつかり、両軍とも全滅状態であったが、その中で命欲しさに死んだふりをしていた梁の兵士（ジャッキー・チェン）は力尽きた衛の将軍（ワン・リーホン）を捕虜にする。梁の兵士は褒美を貰うため、衛の将軍を連れて梁の国へ向かうのだが...。
◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢：56歳
ストーリーは分かりやすく、梁の兵士と衛の将軍が梁の国へ向かう中で色々な出来事が発生して、その関係が少しずつ変わっていく様子を上手く描いた作品になっています。
本作の特徴は主人公である梁の兵士が特に武術の達人などでなくただの農民であり、戦いで死ぬことを馬鹿馬鹿しいと思っており、小心者というジャッキー・チェンの演じるキャラクターとして異彩を放っている点にあると思います。これが非常にハマっており、コミカルさとともに時折、心に秘めた思いが出てきて感情移入しやすいキャラクターで観ていてとても面白かったです。派手なアクションシーンなどないですが、最後まで楽しく観ることができました。
一方、衛の将軍はまさに武人といった感じで誇りや名誉を重んじる強者でした。彼の考え方と梁の兵士の考え方が正反対で、とにかく褒美が欲しい梁の兵士と名誉ある死を望む衛の将軍の珍道中がとても面白かったです。
ジャッキー・チェンの映画というとアクションばかり目が生きがちだけど、弱くて少し狡いキャラクターを演じきった本作はとても新鮮で面白かったです。ジャッキー・チェンは演技も凄いんです。
鑑賞日：2023年9月8日
鑑賞方法：DVD
