TOT

ミュージック・オブ・チャンスのTOTのレビュー・感想・評価

3.3
省略が効いて不思議な映画だった。
何も持たない男ナッシュとポッツィの再生の旅。
2人が何もかも失う御屋敷は冥府の館みたいだし、石積みはさながら三途の川、動脈に血が巡るように加速する車、そのヘッドライトの先に人生が待っている。
ジェームズ・スペイダーってあんなに美しいのにどこか泥臭く、男と男の関係をとてもセクシーに演じられる人だったんだなぁって再確認した。
映画と違う原作ラストを柴田元幸さんが朗読してくださり(ほか戯曲と、最新作『4 3 2 1』も)ちょっとお得な上映でした。

ほぼ丸ごと未公開!傑作だらけの合同上映会にて
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