「真実の囁き」
海外では4KUHD化もされているのにも関わらず、日本では鑑賞困難だった「死ぬまでに観たい映画1001本」の1本がまさかのU-NEXTにて配信された。海外版を購入しようか迷っていたところだったので、本当にありがたい。
多種多様な人種が入り混じるテキサスの地の軍の射撃場跡地で白骨死体が見つかるところから物語は始まる。地元の英雄と称される父親を持つ保安官サム・ディーズは調査を始めるが…
白骨死体の身元を暴くというサスペンス要素だけではなく、黒人やメキシコからの移民など人種に関する問題を提起していることは非常に面白かったが、様々な人物に焦点を当てることの必要性はあまり感じなかった。
様々な人が一つの事件に関係しているという数奇な巡り合わせを描きたかったのだろうけど、登場人物の関係性が薄い人物にまで焦点が当てられていて分かりにくかったし、何より物語ができすぎているなぁとは思った。肝心の白骨死体については途中からそっちのけみたいな話になってたし。
低予算っぽいテイストはすごく好きだったし、あと30分短ければ、もっと良い映画になっていたのではないかと思う。題材自体は凄く良かった。