安堵霊タラコフスキー

真実の囁きの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

真実の囁き(1996年製作の映画)
2.0
ビリーザキッド21歳の生涯の頃の面影がまるで無いレイシストのクリス・クリストファーソンと若かりし日のマシュー・マコノヒーが演じる警官に関する話をクリス・クーパーが捜査する映画。

食後ってこともあったけど、何より会話ばかりで映像に見所が特に無いような野暮ったい作品だったせいで眠くて眠くてしょうがなかった。(土地の事情とかにもぶっちゃけ興味が湧かなかったし)

というか撮り方もカット割りも、例えるなら成瀬をアメリカ式にして構図も陰影も全て平板にしたような感じのもので、ただでさえ苦手な成瀬的演出を更に酷くしたものと考えると自分が気に入らないのも当然かと我ながら思った。

90年代の低予算系の作品はジャームッシュやコーエン兄弟のものとかだったら個性的で良いけど、ジョン・セイルズのように個性が薄いとまるで面白味が無く、しかもそれで2時間以上の長さだと退屈極まりなくて、鑑賞中3回も眠気に襲われてさすがに驚いた。

稀にあるシームレス風味の回想程度しか面白い箇所が無く、rotten tomatosとかでスコアが高い理由がよくわからない作品だった。(商業映画であまり語られないメキシコ系移民がテーマだからだとしてもそれ以前に緩慢すぎて駄目だと思う)