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メンフィス・ベルのナツミオのレビュー・感想・評価

メンフィス・ベル(1944年製作の映画)
3.5
名匠ウィリアム・ワイラー監督のドキュメンタリー作品。
後に作られた『メンフィス・ベル』(1990)の元ネタ。

戦中の作品なので、”プロパガンダ色"は強く感じるが、後年の『メンフィス・ベル』はかなり本作を意識しているのが良くわかる。

第二次世界大戦中の1943年、ハリウッドの名匠ウィリアム・ワイラー監督は、戦闘記録映画監督として、米陸軍航空隊に入隊。従軍中に“メンフィス・ベル"に乗り組んでドイツを爆撃する命懸けの出撃を5回経験した。この任務中に爆撃機とクルーを撮影したものが本作。

原題
『Memphis Belle: A Story of a Flying Fortress』

1944年米作品カラー
監督 ウィリアム・ワイラー
Written by
Jerome Chodorov
Lester Koenig
William Wyler

Starring
The crew of the Memphis Belle

Narrated by
Eugene Kern

Cinematography
William H. Clothier
William V. Skall
Harold J. Tannenbaum
William Wyler

Edited by
Lynn Harrison

Music by
Gail Kubik

Production companies
United States War Department
First Motion Picture Unit of the United States Army Air Forces

Distributed by
Paramount Pictures

Release dates
April 4, 1944 (Memphis)
April 13, 1944

Running time
45 minutes

印象のシーン
・英国王と王妃の激励
“整備士たちは作業着の格好が少し恥ずかしかった。だが王妃は、彼らを格好いいと思った。"

カラー作品で、映像も見やすい。
爆撃シーンや、敵戦闘機の攻撃、高射砲の弾幕の激しさ、脱落していく仲間たち、脱出する仲間たちを数えるシーンなど、実写の緊迫感を捉えた映像は、ワイラー監督の意気込みも感じる。

『メンフィス・ベル』へかなり影響を与えた作品。併せて観て非常に興味深い作品だった。
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