ぴよまろ

チャーリーとチョコレート工場のぴよまろのレビュー・感想・評価

3.4
著名な児童小説をティム・バートン監督が実写映画化した作品。
貧しい家の少年チャーリーが、世界中で有名なチョコレートの完全非公開工場の見学ツアーに招待され、そのチョコレート工場での不思議で夢のような体験を描く、ファンタジックムービー+ブラックコメディ。

児童小説らしいファンタジックな光景と、ブラックコメディのバランスのよい作品。物語の根底には、家族愛的なテーマもありますが、何よりティム・バートンらしい、不思議で奇妙な世界観が魅力です。突然歌い出すミュージカル要素もあったり、有名な映画のパロディが時折入っていたり、はちゃめちゃなのに、物語としてちゃんと成立しているのはさすが。

作品を象徴する、ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカが、不気味さと子供っぽさといい加減さが混在した人物として描かれており、印象に残ります。また、ウンパルンパたちの耳に残る歌と、無表情な顔のギャップとが、不思議な世界観の半分を構成しているのが面白い。あの何を考えているか分からない感じは、ウィリー・ウォンカ以上ですね。(結果、ウィリー・ウォンカとウンパルンパしか印象に残らない笑)
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