すし酢高跳び

チャーリーとチョコレート工場のすし酢高跳びのレビュー・感想・評価

3.6
実はいつも何となく子供が観たり、テレビで放送してるのを観ていただけで、ちゃんとしっかり観た事なかったんです。ジョニーデップが青白いし、あの歯も違和感あって、すっかり食わず嫌いでした。

ウィリー・ウォンカ(ジョニーデップ)は世界一のチョコレート工場の経営者。しかもまるでマジックのようで、世界中の人の心を掴んでいた。しかし、ライバル会社の嫉妬によりスパイがレシピを盗んだ事で、工場を閉めてしまいました。

すっかり謎のベールに包まれる事になった、チョコレート工場。しかし世界のチョコレートに5枚だけ工場見学が出来る金のチケットを入れた、ウォンカ。

選ばれた子供たち。これがまた非常にわかりやすい人選。

親が金持ちでその力だけで参加した子、食いしん坊、競争ばかりして生意気な子、リアリストで夢のない子、そして底抜けに貧乏だけど素直なチャーリー。

いざ、集まって工場を見学することになるものの、子供とは話せるけどその引率者である大人(特に親)とはギクシャクするウォンカ。

なんともお互いに苦笑いし合うのが面白いのだけれど、まずまず口が悪いのよウォンカって。

工場内はディズニーのイッツアスモールワールドみたいなのかと思ったら、結構近未来的で宇宙工場でした。おまけにウンパ・ルンパってこんなに活躍してたのか。知らなかったわ笑

しかも言う事きかない子供たちは消えていき、その都度めちゃくちゃ悪口の歌詞をウンパ・ルンパ達が集まってきて歌って踊る。なんだか観ていて気分が良い私も、意地悪ですか?

その中でも、子供に対して想像力がないのはダメ、心は空っぽ目は虚ろって歌詞に深く頷いた。

娘の友達が、小学5年生になってリカちゃんにハマったという。それも初めて遊んだということに驚いた。その子は、学校に上がる前から色々な習い事や塾に通わされていた。しかし、いつしかその子はキャパオーバーでパンク。普段出来ることさえままならなくなってしまい、全ての習い事をやめました。そして、先程のリカちゃんへ辿り着くのです。

要は、子供の内に子供らしい事をしないと、ちゃんとした大人にならないだろうし、遅れてでもその道を辿りたくなるものなんだろうと思うのです。

だからこそ、あの子に対してのウンパ・ルンパのメッセージロックソングは、私には響いたのです。

このチョコレート工場を作った原因に、ウォンカのお父さんが原因していたなんて。しかも歯科医、え?だからウォンカはあんなに歯並びいいんだね。ダイアン津田かと思ったわ。ニッ!!

移動するエレベーターも画期的。しかもクリアだから全部見えるじゃん!あぁ、でも私三半規管弱ってるからダメかもぉ。

家族に愛されなかったウォンカと、そこが絶対的に違うチャーリー。

食わず嫌いで見逃していましたが、人生の大事な事を沢山教えてくれる作品でした!
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