認知症の父親達の面倒を見る羽目になった「私立探偵マグナム」のトム・セレック主演のコメディ。
バート・レイノルズ的タフガイのイメージのトムが父親に振り回され金を失い妻や子供には出て行かれ散々な目に遭う様はギャップも有り最終的にお金や地位よりも家族が大事という定番的流れはそこそこ楽しめるものの、認知症の父親というキャラはデリケートな存在ながらコメディでもドラマでも描き方によっては大きなインパクトを与えそうですが案外印象は薄目。保険金目当てで両親を仕方なく殺そうとするもあれよあれよと死なない所は傑作「天国に行けないパパ」風で、エネルギッシュさやユーモアでもやはりあちらに軍配が上がりますが第二次世界大戦のパイロットと勘違いする辺りは割と面白いかも。
両親を爆死させようとする際に使った車フォード・ピントは炎上しやすい欠陥車として知られておりアメリカ人にとってはブラックジョークとして機能しているはず(?)