世界を賭ける恋の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

人生とは不条理である事を思い出させた滝沢英輔監督の力作。死は何の前触れも無くやって来る、死んだ者は生き延びた者に生涯影響を与え続ける。才能ある建築家の石原裕次郎が欧州視察中に、若く健康的な浅丘ルリ子の婚約者がまさかの病死。前半は、瑞々しく爽やかな愛が育まれる様が、中盤は、コペンハーゲン、パリ、スウェーデンの美しいロケーションと二人のほのぼのとした手紙交換があり幸福の渦中、帰国間際に突然に。