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パロディ放送局 UHFのtakのレビュー・感想・評価

パロディ放送局 UHF(1989年製作の映画)
3.4
アル・ヤンコビックは替え歌で80年代のヒットチャートを彩った異色の才人。代表曲はマイケルの Beat It の替え歌 Eat It(今夜もEAT IT)。ビデオでもしっかりパロっていて、MTV時代だからこそウケた人かもしれないな。他にもマドンナ、ニルヴァーナ、ジェームズ・ブラウン等々の見事なパロディのヒットがある。そうしたパロディ屋だけでなく、アコーディオンを手にしてポルカを演奏するのも彼の芸。これもポルカに似つかわしくないロケンロールを次々とメドレーにして実に楽しい。

さて、そのヤンコビックが主演・脚本・音楽を担当した映画が「パロディ放送局UHF」。オタクな無職の主人公がひょんな事から潰れかけたテレビ局チャンネル62を任される。予算も乏しい、借金の返済期限も迫るという状況の中。子供番組で相棒のスタンレーが偶然放ったギャグが大ウケし、一躍世間の注目を浴びることに。そこから先はアルのパロディ精神が大爆発。だが借金に追われることには変わりなく、返済のためのチャリティー番組を放送する。敵役の邪魔も入るし、相棒も捕まったりするけれど、カンパが集まりハッピーエンド!ってなお話。

ヤンコビックが手がけた替え歌も本編で登場するが、それがダイアー・ストレイツの Money For Nothing の替え歌。主題歌はオリジナルのロックンロールナンバー U.H.F.。そして本編で出てくる数々のパロディテレビ番組が何と言っても見どころ。特に”今度のオレは黙っちゃいない!”というナレーションにのせてガンジーに扮したアルがマシンガンをブッ放つ「ガンドヒー2」!。最高です。レンタル屋さんでこの映画見つけたら即チェック。
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