ぼちぼち

グッド・オールド・サマータイムのぼちぼちのレビュー・感想・評価

4.0
1940年の『街角 桃色の店』のリメイク。自分としては、元の映画を最近観たが、後年のリメイク『ユー・ガット・メール』やブロードウェイ・ミュージカル『シー・ラヴズ・ミー』も含めて、リメイクをすべて観たことになる。本作は、当時は人気絶頂のジュディ・ガーランドを主役に据えて、彼女の素晴らしい歌唱を存分に楽しめるミュージカル映画になっている。バスター・キートンが冴えない店員のヒッキーを演じている。彼はもともと監督にギャグシーンの助手として雇われたが、それを演じる役者としても最適任と考えられて出演したという。ほかに小ネタとしては、ジュディ・ガーランドの3歳の娘ライザ・ミネリが、ラストシーンで登場して映画の初出演となっている。ジュディ・ガーランドの歌唱はもちろんすばらしく、それだけで十分に観る価値はあるが、一方で元の作品が持っていた、演劇としてのしゃれた会話の面白さはかなり縮小されてしまっていることは否めない。全盛期のハリウッドらしい製作というものだろう。
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