荒野の処刑のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

ルチオ・フルチのマカロニ・ウエスタン。

晩年のフルチ作品からは考えられないくらいまともな映画で、抒情的なロードムービーになっている。

敬虔なクリスチャンを嘲笑するようなシークエンスからフルチの健全な思想が垣間見えたり、最高のサウンドトラックと共にチャコ（西部のヤベー奴）が鳥や動物を撃つシーンなんかは青春映画のよう。

つまらないフルチ作品でよくある露骨な尺稼ぎもほぼなく、西部劇ということもあってアクションもそこそこあってテンポが良い。
見どころも多いのでマカロニ・ウエスタン好きなら楽しめるはず。