真っ黒こげ太郎

FREAKSHOW -フリークショウ-の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

FREAKSHOW -フリークショウ-(2007年製作の映画)
3.8
フェ〇ラはOKで、回し飲みNGなのはどうなんだ?



フリークス達を「ビックリ人間!大集合!」として売りにしているとあるサーカス団。

だが、そのサーカス団では流れてきた犯罪者数名が職員として住み込みで働いていた。
最初はサーカスの売上金をちょろまかそうとしていた職員達だったが、団長のロンが隠し財産を持っていると聞き、悪女ルーシーの色仕掛けを使って団長をたぶらかし、サーカスの財産をゲットしようと目論む。

計画は順調に進んでいたが、結婚式でフリークス達の家族になる儀式(酒の回し飲み)をルーシーが拒み皆に差別的な言葉を吐いたため、計画は失敗!!!
(フ〇ェラはしたのに!!!)
オマケに犯罪者達が口封じとして団員の少女を惨殺してしまう!!!

仲間を殺された団員達は、犯罪者達に壮絶な復讐を開始する…。



仲間を奪われたフリークス達の復讐を描いたホラー・ドラマ。

何でも本作は、1932年の「フリークス」なる作品のリメイクだそうで。
てっきり自分は異形サーカス団版の「悪魔のいけにえ」系な作品かと思ってたので、全然知らんかった…。
しかも「ラスト15分の衝撃&グロ!!」に釣られてレンタルしてみたら、まさかまさかのThe Asylum製!!!
パチモン映画やおバカサメ映画でお馴染みですが、こういう映画も作ってたのか。

そんな本作、正直映画自体はアレな出来だが、ハッキリ言ってこれが凄まじい作品だった…。
年末だというのに、不謹慎極まりないモンを観てしもうた。


様々なフリークス達の出てくる最初の20分はまぁまぁ楽しめるけど、お話自体はありきたりな三角関係ドラマだったりする。
原作があるからか、ドラマ方面は何時ものAsylum産のZ級パチモンに比べれば十分観れる出来だが、それでも結構単調で退屈気味。
フリークス達も種類が豊富なのだが、相変わらず全く生かせてない。
古典映画のリメイクとは言え、話もおかしな所多し。

ただ、フリークス達が見せるジャグリングやら背中の皮を引っかけて飛び回る等の曲芸シーンは良かった。
後足でタバコキャッチする人やジャグリングの人とか。
(本職の芸人さんだったりするのかな。)


しかし、ラスト20分辺りからは人が変わったかのようにスプラッター度が高くなってゆく。
死人が続出し、皆血みどろな死に方をしてゆく。

その極みは、クライマックスの陰険な拷問描写…。
正直、特殊メイクの作り物感はあるが、かなりのグログロ。
そしてラスト…。
確かに救いようのない悪党とは言え、何もアソコまでやらんでも。
ある意味「マーターズ」の少女の末路以上に酷いよ!!!
(エンドクレジットの最後の曲の台詞の意味はよく分からなかったが)


そんな感じで、何時ものThe Asylumさんの映画に比べると、見どころは多い作品だが、かなりえげつない上にヤバい内容だった。
個人的にAsylum制作にしては出来はいい方だと思っているが、グロや拷問、胸糞悪い展開が苦手な人はやめといた方が良いかも。
それでも気になる人は…自己責任でどうぞ。


しかしあのAsylumさんにもこんなスプラッターな一面があったとは。
パチモン映画やサメ映画で有名となったAsylumさんだが、こっちの路線で有名になったAsylumさんも見たかったような気がしないでもない。
(と思ったけど、今でもサメに若者が食い散らかされたり、そのサメの腹を裂いて出てきたり、ター○ネーターもどきが顔面の皮を剝いだりしてる映画を量産してる辺り、あんま変わらんか。w)