ギリギリ及第点というところか。
『宇宙戦艦ヤマト』全盛期を知る者としては「やっちまったなぁ」という印象が強い。
作り手目線だと「もう一度、ヤマトで一儲け！」と藁にもすがる思いだったのかもしれないが、これじゃ無理だよ。
旧作ファンが観たかったものではないし、新規を獲得できる程、今の時代のニーズにも合っていない。
どの層をターゲットに考えていたのか？
旧作のキャラが少ないだけならまだしも、古代と太助くらいしかヤマトに乗らないはさすがにどうなのよ？
そしてデスラーもガミラスも出てこないのはどうなのよ？
新規キャラもあまり魅力を感じない。
キャラデザも旧作ファンからの受けは極めて悪い。
メカニックがどれもダサい。
音楽はダメてはないが、旧作と比較してしまうと凡庸。
挙げ句のはてには中途半端なところで終劇。
終わり良ければ全て良しとは言うが、終わっていない作品に評価なんぞつけられるものか。
せめてすくに続編のアナウンスでもしてくれれば良かったのたが、15年経過した今でもそんなものは一切無し。
リメイク版である『宇宙戦艦ヤマト2199』が評価が高くなったことで、この作品は更に評価を下げる結果となってしまった。
とにかく色んな面で「残念でした」と言わざるをえない作品。
