Rita

アメリカン・グラフィティ2のRitaのレビュー・感想・評価

3.7
あの一夜から3年後のそれぞれの人生。

アメリカ社会の色濃く残る60年代。レースで地区チャンピオンのジョン。テリーはベトナムの戦場で悪戦苦闘。大喧嘩したローリーとスティーブは学生の反戦運動に巻き込まれる。デビーはヒッピー暮らしで、ろくでなしの男に振り回される。

"ファラオ団"のリーダーもテリーと一緒にベトナム戦争に出征してるの嬉しかった。やっぱり良い奴だなって思うし好き。ゴミ箱に突っ込むデビーの仲間も好き。みんな自分の進むべき道を見つけている姿が良かった。時代の変化が早すぎて哀しくなる。もう二度とあの頃には戻れないのだと実感した。

北欧から交換留学に来た女の子に夢中なジョン。しかし、その子は英語を話せないからジョンとの会話が通じず、それでも諦めずアタックして、キスをしたことで怒った女の子に何とか謝り最後にデートに誘うジョン。言語が通じないと誤解を生むこともあるけど、ジョンの恋は上手くいってほしいな。"ちびのげす野郎じゃないか"キャロルの登場シーンは1分程度だったけど嬉しかった。

大晦日から年が明けた日の出が上る夜。みんなが"Auld Lang Syne"を歌うなか、ジョンが明日のデートのことを考えながら車で走っていると向かい側からもトラックが走ってくる。ジョンの車とトラックがすれ違う頃にはもう車が現れることはなかった。エンディングで"ジョンは酔っ払い運転の車と衝突し死亡"と流れた。彼の最後が静かに終わったことが哀しかった。

評価が低くて観るか迷ったけど4人の大人になった姿が見たくて観賞しました。想像以上に凄く良かった!2は制作しなくてもよかったと言うレビューが多々ありますが、個人的にはあってよかったと思うし、自分の望む道を進むことへの大切さも学びました。
Rita

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