Nao

アメリカン・グラフィティ2のNaoのレビュー・感想・評価

3.3
前作から数年後のそれぞれの大晦日の様子を描く。

青春という時代からの決別。
寂しくも悲しくもあり、現実を突き付けられた感じのそれぞれの様子はドラッグ・レース、ベトナム戦争、学園紛争など辛くて痛々しいものばかり。
前作とは打って変わって青春というテーマからはかけ離れたのは仕方ないが、ちょっと取ってつけたようで残念なところもある。
オールディーズは同様に流れるけど、ただ何となくBGM程度に流れているだけで、もうそんな時代は終わりつつあるよ!と言われているようだった。
スプリットスクリーンの多様の意味はコミカルに見える一方で、各々を描いているからどういう状況か理解にしにくい部分もあった。
ただ忘れてはいけないのは、時代の変化をしっかりとそれぞれが受け止めて、幸せを求めた形であるということかなと感じた。
前作を観た時点で当然勝手な未来の想像が出来上がってしまっているが、そんなのは抜きにしてありのままを感じ取れれば楽しめる作品に違いないと思う。
Nao

Nao