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OSS 117 私を愛したカフェオーレのhideharuのレビュー・感想・評価

2.7
2020.4.11 DVDで鑑賞。

フランス公開当時はヒットしたらしいですが他国での反応はほとんど聞いたことがありません。

のちにアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門で受賞する「アーティスト」のミッシェルアザナヴィシウス監督とジャンデュジャルダンのコンビによるスパイコメディ。

よく知らないままで鑑賞したのでてっきり「007」などのスパイ物のパロディなのかと思ったら、フランスでは取り敢えず有名なシリーズなんですね。60年代に映画化されているようですから。
ただオリジナルもコメディなのかは知りません。

それにコメディと言ってもゲラゲラ笑うタイプの映画でもなく、どちらかというと差別的なジョークが多かったりします。
スパイの117号はキザでそれなりに強いのですがチョッと頭が足りない。上司も何を根拠にしているのか彼を「アラブ社会に精通している」からと今回の任務につけるも、実は彼は何もアラブのしきたりなど知らず差別発言の連続。

でも何だかんだ言って適当に危機を脱出して、敵をやっつけてしまうので実力はあるのかも?
よく分からない設定です。
そしてスパイとくれば敵対する組織の女ともベットインしてしまったり、かと思えば女でも平気で殴ったりします。

1955年のカイロが舞台のようですが地元人はともかく西洋人のファションはカッコいいです。
エジプトの革命家、ロシアのスパイ、ナチの残党などその辺はスパイ物って感じですね。
キャットファイトも見れますがだんだんドレスが破れて肌も露わになるも子供でも見れるエンタメなのかせいぜいブラ姿止まりでした。

あと同じく「アーティスト」で助演女優賞にノミネートされてたベレニスベジョも出演していますが全然気がつきませんでした。50年代ふうの濃い目の化粧だったからでしょうか。

上に書いた通りゲラゲラ笑える映画では無いですがそれなりに面白く見れました。
もしかしたら本家のOSS117を知っていたらもっと楽しいのかも知れませんが日本では見れそうにないです。
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