地に足のついた暴力映画で、非常に面白い。
報復に乗り気じゃない少年たちが「今更後には引けない」の精神でエスカレートしていく暴力に加担させられてしまうやり方は怖いし、暴力が過激化してくキッカケを作ってしまうのが、大事なところで主人公側が意地を張ったゆえの不本意な結果なのも、良い。血と泥と糞塗れになってラストの絶望的な状況にいてもなお意地を張る主人公の反骨心にはグッとくる。あそこで結局ダメだったことよりも、1つでもこちらに見える形で傷跡を残せた、というのが大事。
逃げ隠れる主人公と炎上する人間が同一フレームに収まる瞬間、超カッコいい