Yuuki

バイオレンス・レイクのYuukiのレビュー・感想・評価

バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)
4.0
人里離れた湖に遊びに来たスティーブとジェニーのラブラブカップルは地元のゲボカスちびっ子ギャングに因縁をつけられる。揉み合いの末の不可抗力でギャングが連れていた犬を殺してしまったスティーブは、そのままボコボコの袋叩きにされて虫の息。助けを呼びに行ったジェニーにも、ちびっ子ギャング達の魔の手が迫る…こんなとこ来るんじゃなかった〜!助けちくり〜!な話

数ヶ月に一度、「何でこんなん見なきゃいけないんだ!」というめちゃめちゃな胸糞映画を見たくなる時がありますよね?ない?ないか。ほぼ同じプロットながら残酷描写を極力抑えた最悪な話「キリング・グラウンド」や、災害と人災が混ざり合った最悪な話「アフターショック」、そして説明不要の最悪な話「マーターズ」など様々ありますが、こちらもなかなか胸糞レベルは高かったですね

まず標的にされるカップルの彼氏の方が、まだそこまで売れてないころのマイケル・ファスベンダーなのが良い。今ならマグニートーとしてのパワーを使って軽々ぶち殺せるのに、ちびっ子ギャングに有刺鉄線で縛られてナイフで切り刻まれるとは…。そして彼女も死に物狂いで(おっぱいをなかなか揺らしながら)逃げまくり、足に枝が刺さってもあえて貫通させて枝を抜き、時には生ゴミのくっせ〜収集箱に隠れるなど、白い服と肌がどんどん赤い血と黒い汚泥に染まりながら生を渇望する体当たり感は素晴らしいです。対するちびっ子ギャング数人も、やりすぎて極悪人のリーダー以外「ちょっともうやめようよ…」と引いてしまうのもリアルで良かったな。ここまでするなんてめちゃめちゃ過ぎるけど、それが胸糞映画の良いところ

残酷描写もそれなりに頑張ってるし、どこまでも嫌な気分にさせてくれて胸糞バイオレンス映画としてはトータル的にはオッケーです。カップルが頑張って逃げた先の結末もやはり期待通り!でも次はバランスを取るために「マスク」か「ジュマンジ」でも見ようね…敬具
Yuuki

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