Nekubo

ひかりをあててしぼるのNekuboのレビュー・感想・評価

ひかりをあててしぼる(2015年製作の映画)
3.0
「どうやらホラー映画らしい。」という、ざっくばらんすぎる情報だけを得て、いつ買ったかも覚えていない本作のDVDを引っ張り出して鑑賞した。ちなみに新品未開封…。

それはともかく、しっかりとホラー映画でした。

簡単に本作の概要を説明すると、この映画は2006年に実際に起きた「新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件」を、被害者と加害者の視点から映像化したものである。

私はこの映画の鑑賞後に実際の事件について情報収集をした。その結果、大凡は事実通り。要は殺人事件を題材にしているだけあって、残酷描写及び不快な描写に関しては過度に描いているという…とってもとっても私好みの映画であった。

事実を元にした映画の残酷な部分を過度に描いて良いのだろうか?という疑問もあるかと思うが、私個人としては逆で…執拗以上に過度に描くべきだと捉えている。それは何故か?実際に起きた冷酷な殺人事件であるからこそ、それを映画として観ることで表面上だけ事件の概要を知ろうとする人間に対して、嫌な記憶を植え付けるためにも残酷描写は執拗に描くべきだと思っているからだ。

さて、事件の概要は自身で調べてほしい。そのうえで本作を観るのも良し、その逆も良し。

役者も演技派で固めているので、見応えは充分だ。特にヒロインが"DV"を受けるシーンに関しては、ヒロイン役の女優の演技力も相俟って、耳を塞ぎたくなる。

事実物のホラー映画に興味があればぜひ。
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