浅野公喜

死霊のしたたり2の浅野公喜のレビュー・感想・評価

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)
3.4
死体蘇生を試みるマッドサイエンティストを描いたコメディホラー第二作。特殊メイクにはフェイバリットの「エルム街の悪夢4」にも携わった日本人スクリーミング・マッド・ジョージが参加し更に山形テレビが出資したとか。

色んな人間の体のパーツを繋ぎ合わせて亡き恋人を蘇らせようとする「フランケンシュタインの花嫁」風ストーリーで、人間の首にコウモリの羽根、五本指に目玉が付いたり、犬に人間の足等個性豊かなクリーチャーが数多く登場するので観ててとても楽しいです。

しかし主人公達が何かやらかしても大騒動にならないからかストーリーに火が付くのがなんとなく遅く、盛り上がりそう→そうでないを幾度も繰り返しており恋人が甦りクリーチャー大集合の終盤でやっと盛り上がるものの結局「やっぱお前要らないわ」的な手のひら返しで雑に終了。

その雑さが面白いとも言えますし、特殊メイクや特撮は今観てもよく出来てるうえに刑事に殺された妻がゾンビ化した夫と戦い合ったりと印象的な箇所も有りますが、キャラをもっと活かせたんじゃないかと思う内容でした。
浅野公喜

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