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君よ憤怒の河を渉れのcamusonのレビュー・感想・評価

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)
4.2
いきなり見知らぬ女と警察が現れて、指を指されて、
アンタ私の体をムチャにしたじゃないケダモノ!とか言われて、
主人公の高倉健が逮捕されてしまいます。
(レイプとか強姦より、体をムチャにしたの方が断然エロいですね。昭和的なエロさです。)


一旦は逮捕されたものの、検察官という自分の立場が証明され、
濡れ衣を晴らすためにも、自宅の家宅捜索に同意し同行することとなります。
そこで、あるはずもない盗んだ指輪などが発見されてしまいます。

自分が何者かにはめられてると気付くと同時に、
もはや自分の主張が通らないことにも気付き、トイレの窓から逃亡。
その後、自分への容疑を晴らすために、真犯人探しをするというサスペンスです。


いや~、メチャクチャ面白い。
シリアスを基調としているのですが、
突拍子もないトンデモ展開が巧みに混ぜ混まれていて、
大笑いしてしまいました。緩急が素晴らしいです。
特に馬のシーンは驚愕と爆笑でした。

終盤の病院の展開は、
ありがちな題材を取って付けたような感じがしてしまいましたが、
他の作品では見られないような高倉健の演技が見られたのでよしです。


高倉健、原田芳雄、池部亮、大滝修二、中野良子、倍賞美津子
役者がすべてすばらしいです。
中野良子はまったく美人じゃないのに、
大人びていて芯の強い色気があるのですよね。
比べると倍賞美津子は、当時は若くてアイドルのよう。
顔の巾が広めのカワイさです。中森明菜的な。

音楽は、シーンに合っていないところが散見されましたが、
それはそれで時代の雰囲気が感じられました。
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