なつそら

君よ憤怒の河を渉れのなつそらのレビュー・感想・評価

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)
3.4
【嫌いじゃない、どっちかというと好き】

先日、福山雅治主演の「マンハント」を見て本作がオリジナルとのことで観たい映画に登録していた作品。
「マンハント」は本当に面白くなかったんですが、本作は高倉健さんが主演だし、なんでも中国の半分の人間が見たと言われてるとかいないとか(笑)そんな期待感の中鑑賞。

高倉健の男前な姿、原田芳雄のハードボイルドさ、かっこいいよ!
コレはどちらも憧れちゃう!
リメイク版とは大違い。
この時代だから出来たこと、逆にできなかったことが散見されていて観ていて楽しかったです。

この時代だからできたこととしては、馬の疾走シーンは圧巻です。
現実的に考えると疑問符が浮かんでしまいますがそんな野暮なことは考えない方が楽しめます。
平気で街中で発砲したり、簡単に射殺したりこの時代の映画はそんなことだらけです(笑)
今の時代の映画はリアリティを求める傾向にあるので自由度が減っている気がします。

出来なかったこととしては、着ぐるみ熊だったり自衛隊機の模型だったりその部分でしょうかね。衝撃的な映像になっています。

どうしても気になったのが音楽。
なんなんだろうあの場違いなBGMのセレクトは…
この作品の前に見た「PTU」も酷かったけど同じぐらいのレベル。
ただ本作のあの不思議な曲は何度も何度も使われるのでちょっと癖になります。

全体として個人的には好きな映画です。
高倉健さんでサスペンス要素があって、ちょっと西部警察みたいな要素もあって懐かしさを感じることが出来ました。
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