このレビューはネタバレを含みます
ボブディランはやっぱ偉大!
生まれ変わろうとしない者は死に急ぐ。
まさしくその通り。
頭ではめちゃくちゃわかる。
生まれ変わることってひょんなことからなんだと思うんだけど、なかなか上手くいかなくて、出口が本当にあるんだろうか?みたいな感覚になっちゃう。
それであ〜もうめんどくさい。疲れた。死にたい。
っていう回路。
変わることのエネルギーを想像すると疲れちゃうんだと思う。だから早く終わらせたくて死に急ぐ。
主人公は入院したたった5日でありとあらゆる新しい経験、気づきを得た。
色んな人に助けてもらいながら。
(結局一人で出来ることなんて限られてて、周りの人あってこその生き物だよね人間は。集団の生物)
退院が決まった後だけど、完璧だと思ってた友人から自分も実は死にたくなることがあるという話を聞いた主人公。
いつだって自分の人生の主人公は自分だから見えない部分はいっぱいある。
自分と比較しての他人、自分の目線から見た他人でしかないから。
みんな結局一緒。
ボビーも主人公を羨ましがってたけど、同じなんだよ絶対。
隣の芝生はいつだって青すぎる。
でも主人公は最終的に日常の小さな問題と小さな幸せ、そのどちらにも向き合えるようになった。
LIVE。
って言ってたけど、それに尽きる。
心に温度を返してくれた作品。
ほっこり笑顔になれる。
また見ようと思う。