Adele

ダンシング・レディのAdeleのレビュー・感想・評価

ダンシング・レディ(1933年製作の映画)
-
いきなりですが、実は主演の2人がちょっと苦手なのです…
いや、お2人大スターだというのは認めますが、いかんせんちょっと…
けれども、大好きなフレッド・アステアの映画デビュー作品で、ほんの少しの出番らしいですが、アステア目的で頑張って観てみました

ストーリーは世界恐慌のNYでストリッパーとして生計を立てているジェニーが、とあることから富豪のトッドや舞台監督のハッチと出会いながら、本格的なプロダンサーを目指していく三角関係サクセスストーリー

今となっては全く新鮮味がなく、似たようなストーリーはごまんとありますが、1933年当時は新鮮だったんだろうし、しかも、この2大スター共演となれば、さぞかし盛り上がったことでしょう

はっきり言えば、ストーリーはもう完全なるシンデレラストーリーで先も読めるし、約1時間半ぐらいの作品なのに、3時間くらい観ているように感じるほど長く感じてしまった…

また、細かいことを言ってしまうと、主演のクロフォードがどう見てもダンスの才能がある風には全く見えないし、あまり踊れない…
才能があるように踊れるように上手く見せかけているような気がするだけ…
まぁ、その辺はあくまで2大スター共演が売りなのでどうでもよかったのでしょうね

肝心のフレッド・アステアですが、2回ほど登場します
最初は開始55分くらいに稽古の場面
本人役で登場し、クロフォードと少し踊る
それがまた30秒くらいで終わってしまってあっけない…
最後の登場はラスト、舞台でのシーン
クロフォードと踊りますが、あれって踊ってるっていうのかな…?
アステアからしたら、目をつぶってでも踊れるような振り付けとダンスでした

やはり、内容的にも受け付けないタイプの作品でしたが、唯一の収穫はトッド役のフランチョット・トーンがかっこよかったこと!
物腰柔らかな紳士で爽やかイケメン
今作の共演がきっかけでクロフォードと結婚した方です
クラーク・ゲーブルが濃すぎるため、フランチョット・トーンは少し薄めのイケメンでバランスがよかったのではないでしょうか?

しかしながら、本作は本当に長く感じた…
そして、やはり、主演2人一緒のシーンはいろんな意味で濃すぎて生々しかった…
特にジョーン・クロフォード…大女優なのは認めますが、個人的にめっちゃ怖いんです…
性格や人間性はもちろん、お顔立ちも…
目は大きいし、整ったお顔だとは思うのですが、よく、性格は顔に出ると言われるやつですよ…
ご本人の性格や野心がそのまま顔に出ているようで、個人的には本当に怖くて直視できないお方です…
いや、また本作からかけ離れた話になってしました
両者のファンの方、気を悪くされたら、申し訳ないです、ごめんなさいね…
Adele

Adele