ムーラン配信スルー怒りのジェット・リー祭その4
ハリウッド進出直前の作品。
実はジェット・リーさん、映画製作の裏側でとんでもない苦労をしてたので、この作品を最後に引退後は仏教の道に進もうとしていた。
でもチベットの高僧から俳優を続けなさいと言われて引退を考え直したら、その矢先にリーサルウェポン4のオファーが来たという。
チベットの高僧スゴい!
そしてそんなチベットを弾圧してる中国政府。
そして同じように弾圧の疑い濃厚なウイグル地区で中国の協力を得て撮影されたことが判明したムーラン。
欧米から批判・ボイコットを受けるディズニー。
ちなみにリーサルウェポンの監督などにジェット・リーを推薦したのが、かねてからジェット・リーのファンだったウォシャウスキー兄弟(現姉妹)
ホントはマトリックスもジェット・リーにオファー行ってたらしいので、実現させて欲しかったぁ!
閑話休題。
中国からお金を稼ぐために香港へやってきたフー。
元軍人のスキルを活かして暗殺者になろうとするが、心優しいフーは暗殺を実行出来ない。
そんな彼に、日本のヤクザ組織のボスを暗殺した「炎の天使」を暗殺したら1億ドルという話が流れてきて…。
ジェット・リーは現代劇だとワイヤーアクション控えめなのでリアルなカンフーアクションが見られる。
その反面、現代劇だとアクションシーンが少なめになるのが物足りなく感じる。
かの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」が傑作たる所以の1つは、リアルカンフーアクションかつアクションシーンがふんだんにあるところだと思ってます。
でも相変わらず子供達を相手にするシーンは楽しそうで、ジェット・リーの良い人ぶりが伝わってくる。
そんなお人好しっぷりが、現実世界では人に騙されたりして苦労を重ね、今作で引退まで考えてたんだから皮肉😢
共演にサイモン・ヤムや、名脇役のエリック・ツァンと手堅い布陣。
特にエリック・ツァンは今作でもコミカルな小悪党役がハマってる。
それでいて娘想いだし、フーに腕時計を託そうとするシーンは泣ける😢
そんな胸アツなストーリーに冷や水をぶっかけるのがド下手すぎる演技の日本人。
ヤクザのボスや、その息子役はホントに日本人?日系人?が演じてるけど、棒読みがすぎるだろ…。
ラストの展開は雑だけど、個人的には好きな終わり方。
ちなみにクレジットの英名は既にJet Li名義。
チベット高僧の助言なきゃ今頃仏教僧になって欧米にJet Liの名前が広まらなかったと思うと、チベット高僧には感謝しかない。