このレビューはネタバレを含みます
「オルタナティブSF」とでも呼びたくなるイギリスSF。
これは私が以前TVで見た『惑星テラ』(1973)と非常によく似ている「自分たちとそっくりな人間が住む“もう一つの地球が存在していたら”」という発想。
ユーロセクの会議から飛び立つまでの時間が長い。「あれ?どうなるのかな?」と危惧したのも当然で、ロケ的には地球に戻ったままの情景で進行する。ここで観ている側も多少混乱する。
だが文字が全て逆になっている辺りから物語は展開してゆく。
予算は充分な様子だし、「もう一つの地球」とのエピソードをもっと盛り込めなかったのかと思う。
ロス大佐は戻ってきたかと思ったら妻と喧嘩し別れ、宇宙船回収に失敗して事故死する終わり方では少々物足りない。
エンディングもウエブが鏡に映った自分に突撃して終わる事で、納得できる鑑賞者がいるのか疑問だ。
連続TVドラマならありだと思う。