ゴロフキン

私にも妻がいたらいいのにのゴロフキンのレビュー・感想・評価

私にも妻がいたらいいのに(2001年製作の映画)
3.9
チョンドヨンの出演作を見ると共演者がすごい人だらけで驚きます。ドヨン姐さんと共演したら超一流認定!みたいなルールがあるんでしょうか。でもそんな一流どころ相手に毎回どの作品でも共演者を凌駕する存在感、ほんとうにこの人凄いです。そして今回の共演はついにソルギョング。キャストの段階で当たりに決まってるんです。

どこにでもいそうな地味な銀行員と、同じく地味な塾の先生のラブストーリー。凄いなと思ったのはこの映画、事件がほぼ何も起こらないこと。難病とか不倫、殺人事件、朝鮮族、牛骨、ドロップキック、、ワクワクしそうなアイテムはなんにも出てきません。
作品ごとに全然別人格のドヨン姐さんですが、今回は今までで一番魅力的かな。何度かある監視カメラでの挨拶や、雨の日ソルギョングの前を動揺しながら素通りするシーンがカメラワークも含めてすごく好き。
地味な銀行員役のソルギョング、こちらもごくごく平凡、変なビデオを撮ってたりしてて最初キモいやつかと思ってたらそうでなくて一安心。そんな両者の気持ちが少しづつ変化していく様子が見ててすごく心地いい映画。

ソルギョングがヤクルトの底に穴開けて飲んでたのがちょっと驚き。あれ子供の頃自分もやってた。歯ではなく名札の安全ピンで穴開けて。ちびちび長い時間飲めるからなんだけど、あれ韓国でもやってんだと知って妙に嬉しい。ただ大人でアレやってるのは普通に痛いと思う。

見た後、不思議な心地よさに浸れる作品。雨が効果的に使われてて、これからの梅雨時に見るとまさにベストな映画。
ゴロフキン

ゴロフキン