こぅ

白衣の男のこぅのレビュー・感想・評価

白衣の男(1951年製作の映画)
3.8
出る杭は打たれる‼︎

アレック・ギネス主演、アレクサンダー・マッケンドリック監督による、【社会派風刺・コメディ】(イーリング・スタジオ製作で、俗にイーリング・コメディと呼ばれる)。

赤ジャケ写が、鮮烈なインパクトを放つが、邦題、、白衣では無く、白スーツが正解‼︎であろう。


汚れず擦り切れずの画期的生地を発明した男は、衣類産業に 大革命 を起こそうとするが!?

バーンリー社長のモノローグで、コーランド繊維工場を見学するところから始まる。
そこで発見されたヘンテコな発明は一体誰だ⁈と、騒ぎになる。
それはシドニー(アレック・ギネス)の密かな研究だった、、
退社し、バーンリーに転職してもまた密かに研究を続けていたが、、

バーンリー社長の娘は、ダフネ(ジョアン・グリーンウッド)。

この手のイギリス産コメディは、最初とっ付き難く、ハリウッド産のようなベタな笑いとは違うのが特徴か⁈
中では、ドリフのコントみたいな爆発は、万国共通の笑い⁈

実験による実験の失敗を重ねて、成し遂げた大発明でも、100%無害の大成功を収める事は無い。
完璧な商品を出せば、生産量は減る⤵︎労働者も削減、、【合理主義社会の矛盾】を突いた 風刺 が面白い。

クライマックス前にダフネからシドニーへの色仕掛け〜シドニーの信念とは、、
逃げるシドニーを追うドタバタ劇〜流れを変えた◯◯おばちゃんの一言〜白スーツの雑オチ、、


ラストは、苦くもコメディらしく、希望で締める。

最後までテンポが良く、撮影もキレがあった。
こぅ

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