豚

悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクトの豚のレビュー・感想・評価

2.0
謎の島にたどり着いた三人組が、島に住む殺戮集団の餌食になるスプラッター・ホラー。
タイトルから分かるとおりブレア・ウィッチのモックバスターなのだけれど、テーマは全然寄せておらず、筋があるようでない不可思議な物語と引きつってしまうほどの雑な演技に乗せ、悪趣味なゴア描写がひたすらに続いていく。

脚本がむちゃくちゃすぎて物語的楽しさは皆無なのだけれど、かなり「おおっ」となる残虐描写はなかなか悪くなかった。
全体的に低予算にもほどがある出来なため、見所は正直そこくらいしかない。
顔の皮がベリリッと剥がれるシーンだとか、大腸がボロロッと鉤フックでえぐり出されるシーンは、10年以上経った今でも覚えているほどインパクト抜群。
中盤のエロ&怪物シーンはただひたすらに謎……。

いわゆるカルト作品ゆえかFilmarksでは妙に点数が高いですが、映画作品としてはお世辞にも褒められたものではないため、この手のバカ映画好きくらいにしかウケなさそうではあります。
監督さんはなかなかそっち系の趣味の方のようですが、ほかの作品を観たことがない&観るつもりもないので詳細は分かりません。

実はこの作品結構思い入れが深い映画で、かつてブレア・ウィッチを観てモヤモヤ~としていた気分を、一気に(良くも悪くも)晴らしてくれた自分の中で忘れられない一作。
当時観てこんなひどい映画があるのかと思った記憶があるけれど、今回観直して改めて、やっぱりひどい映画だった。
豚