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『悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト』に投稿された感想・評価

たくや

たくやの感想・評価

3.8
レビュー数2000本までもう少し!
至るまでの9作品は、自分の趣味100%作品をお送りします😂
※高評価というより、純粋に“一度は観て欲しい”映画をセレクション✨


“Z級”スプラッター・ホラー!
『悪魔のえじき/ブルータル・デビルズ・プロジェクト』

全てにおいてしょぼいwww
映画好きの学生がお金奮発して作った作品かな?(笑)のレベル。
でも嫌いじゃない🤣後半笑える。


3人の男が不時着したとある孤島。
その島で謎の集団に拉致される。
謎の集団は日頃から人を処刑するサイコパス集団だった!
そのサイコパス軍団と命がけの鬼ごっこがはじまる!?

設定こそ面白いけど、最初から最後まで構成が破綻してる。笑


まず、最初に『この物語はとある孤島で行方不明になった三人の男の記録ビデオである...』なんて前置きあるけど、
そもそもビデオ誰が回してたの?🤣
明らかに撮影班だろ!って思うカメラワークwwwなんちゃってPOV🤣


さらに、驚きなのが...
この作品、“誰が主人公かわからない”😲💦
こいつが主人公だな!?と思ってたら、そいつは死ぬwwwwww
謎の集団の裏切り者が主人公ポジションになる斬新システム。
これ、いまも流行るのでは🤔?(一部に笑)

そして極めつけが...
前置き関係なく、やりたいことを全部盛り込んだ後半🤣
いきなりゾンビでてきたり、忍者!?がでてきたり、カンフー出したりwww
もうなんでもありwww
しかもアクションが全部だせえw


観終わった後、お腹一杯❗
これVHSレンタルだからもったいないー!!ぜひDVDレンタルもして、もっと世に認められるべき。笑

この作品は“良質な”Z級ホラー👻
1999年7月、3人の男が行方不明になり、フィルムが流れ着いた。
今作は、フィルムは修復、再編集したものである。
因みに当局はニセモノと決めつけて男達の捜索を打ち切る。
島の場所は今も特定されていない…。

※なおこの文章は配給会社が「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に便乗する為に勝手に付け加えられた文章です。
本作はフィクションでありPOVでもありませんし本編とは一ミクロンも関係ありません。
忘れましょう。
(!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????)




ヨットの故障で漂流し、島に流れ着いた3人の男。
しかし島に着くや否や、厚紙とアルミで作られたようなブリキのマスクを被った集団に捕らえられ拉致されてしまう。
(因みにマスクの造形で「俺の名を言ってみろ!」なお方を思い出したのは俺だけじゃないハズ。)

漂流した男達が連れてこられたマスク軍団のアジトでは、マスク集団が武器を手に特訓に明け暮れ、マッドサイエンティストのジニアス博士による恐ろしい人体実験や、軍団の教祖であるマイスター親子によるおぞましい公開処刑が横行している地獄だった。
(因みにマイスターの息子役の人は監督自身。w)

漂流した男達は彼らが行う大行事である「狩り」の標的として、裏切者の男と共に野に放たれる。
実はマスク軍団を壊滅させようと目論んでいた裏切者は、漂流した男達と一緒に、反撃を開始する。
一方、マスク軍団は彼らを葬り去るためにジニアス博士が作っていた「闇の軍団」をけしかけようとしていた…。




とっ捕まり人間狩りの標的にされた男達と、彼らを狙う恐ろしい殺人カルト教団との戦い(!?)を描いた、

超低予算・サバイバル・ゾンビ・モンスター・アルティメット・残虐・鬼ヤバ・マジキチ・スプラッター・カンフー・ニンジャ・コンバット・アクション・コメディ・おバカ・天然ボケ・カオス・やりすぎ・ホラー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(もうジャンル分かんねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

ドイツ産スプラッターホラー四天王(誰!?)の一人とされている、アンドレアス・シュナースさんの代表作「VIOLENT SHIT」シリーズの3作目にしてシュナース監督の代表作。


恐らくシュナースさんが手掛けた作品の中では今作が一番多くの人に見られてるのではないかと。
(実は字幕なしの1作目を見た事あるのだが、ここでは割愛。)
かくいう俺もよりによって今作が俺の人生の中で初めて見たシュナース作品だったりする。wwwwwww

始めて見た時は物凄いクソ映画と聞いて(まぁ、間違ってなかったが)、テキトーに鼻をほじりながら見てたのだが、気が付けばそのあまりにも凄まじい内容(色んな意味で)に度肝を抜かれてしまった。
今作、VHSがDVDに取って代わる時代の節目にリリースされたからか、未だにDVD化もされておらず埋もれてしまっている。
(まぁ、こんな怪しすぎる作品を再リリースしようとするような奴がいるとは思えんが。)
だが、こんな凄まじい作品が眠っているんだから人生何が起こるか分かんねぇものだ。
(因みに俺はここでは言えない様な方法で今作の鑑賞に至れたので、皆も頑張って探してね!!wwww)

狙いなのか!?実力なのか!?意図的なのか!?はたまた天然なのか!?
制作陣の真面目と不真面目さが全く読めぬ問題作が、これだ。



映画が始まるや否や、配給会社が勝手に書き加えたと思しきテロップが流れ「これは実話ですよ~」というトーシローにもわかる嘘をブッかまし、壮絶なカウンターパンチでお出迎えしてくれるのだがこれはまだ序の口。
開始数分でそこいらのトランスワールドアソシエイツ配給作を凌駕する滅茶苦茶ショボい映像が映し出され、一気に脱力状態に。
その後も映像、造形、演技、脚本等欠点だらけな…むしろ欠点の無いシーンを探す方が難しい程に、映画としては破綻しまくってる!!!

ブリキ製と言ってるがどう見ても厚紙かその辺りで出来てるカルト教団のマスク。(と作り物感満載の剣や盾。)
妙にやる気のない動きばかりしてる教団のエクストラ。
ってかそこいらの荒れ地や森でごっこ遊びしてるレベルな教団本部。w

ドイツ語でも棒読みなのが丸わかりな俳優陣。
監督が敵ボスの一人として出てきて無駄に熱演。w
全く嬉しくない残念な女優のヌード。
プラスチック製のおもちゃをカクカク動かしてるモンスター。

捕まって命の危機なのに妙に呑気な掛け合いばかりしてる主人公グループ。
しかも途中で別の男達が出てきて主人公グループが雑に絶滅(!?)し、よく分からん別の男達が主役になるという謎の交代劇。

ヘナヘナな画質。
ヘナヘナなBGM。(ゴブリンのパクリっぽいBGMも流れるw)
ヘナヘナな俳優。
ヘナヘナなアクション。
ヘナヘナすぎて意味不明な展開…。


…とまぁこんな感じで問題点を上げたらキリがない、ってか今作”問題点”しか”ないです。

いやぁ、

こ   れ   は   ヒ   ド   イ    。    w

映画として見れば確実にZ級の駄作レベルなのは間違いないだろう。


だが、そんなゴミ映画レベルではあるが、俺はこの映画を支持したい。
何故なら今作はゴミながら、凄まじいバカエネルギーに溢れてるのだ。

まず今作、真面目に良い所としてはゴア描写が頑張ってる。
単なる串刺しや銃殺でも派手に血が飛び、首チョンパは当たり前で、フックによる腹割きに顔面皮剥ぎそしてケツから脊髄引き抜き(アッー!)、指に腕に足に首とあらゆる部分がチョンパされまくる。
更に顔面をパンチで粉砕するわ素手で頭をもぎ取るわ、鉈で頭を縦に割くわ、解剖実験して内臓も流れ出るわでバリエーション豊かなスプラッター描写が楽しめる。
ぶっちゃけ特殊メイクはどれも作り物感満載なのは否めないが、ここまで豊富なスプラッター描写に全力投球してくれたのは見事としか言いようがない。w


そして今作は狙ったボケと天然ボケが合わさり最強に見える…ってか見事なまでに絶妙な融合を果たした所為で頭がおかしくなって死にそうな超バカ展開のオンパレード!!!
厳密に言えば本作、ギャグシーンとマジなシーンの区別がつかず、狙ってやってるのか真面目にやってるのかの判別が付かないのだ。
例えば「ブレインデッド」とかに代表されるピージャクさんの初期のやりすぎスプラッター作品は意図的にバカをやっているのだが、今作の場合は意図的にバカをやりながらも制作者さん事態がマジモンにおバカだったばかりに真面目にしようとしてると思しき場面ですらもバカに見えてしまうのだ。

いや、後半のメチャクチャ展開を見るに”ある程度”は監督も狙ってバカをやってるんだろうが、それでも映像のクオリティや内容のショボさも相まって、わざとやってんのか素で分からずにやってんのか分かんなくなってしまうのだ。

特に前半は謎の教団に捕まってその軍団の狂気を垣間見るべきシークエンスなのだろうが、教団の描写がショボいし、仮面姿もアホ丸出しだし、チャチい特殊メイクのやりすぎスプラッターがあれよあれよと飛び出すので、全然真面目にやってるとは思えない。
(殺害方法もバラバラなので統一感というものが無い…。)
またレジスタンスの男の妻が教団に攫われ、儀式の生贄にされるという過去のシーンがあるのだが、その描写がやたら女の裸を収容に映し、前述したおもちゃをカクカク動かしたモンスターを映し叫んでる女性を写すというものなので、悲惨なシークエンスとして描いてるはず(もしかしたら違うのかもしれんが、俺には分からん)なのに、失笑ものな絵図となっているのだ。

こんな感じで、今作は何時も見てるやりすぎスプラッターとはまた違う、天然か意図的なのかよく分からないバカシークエンスに溢れているのだ。
掛け合いもふざけてるのか真面目にやってるのか分からなくなる場面が多い。

「運の悪いボケナスども!」
「この忌々しい尻に罰を!」

この癖のあるバカっぷりは、実際に見てもらった方が早いと思うぞ。w



なお、後半部からは間違いなく狙ってバカをやってる。

「なんでこの中華丼は生きてる!」「黙れ、ソーセージ!」

何の脈拍も無く、ゴブリンそっくりなBGMと共にゾンビが出てきて大乱闘になるシーンから急激にバカ度数が上がり、主人公と思われていた男達がアッサリ殺されたり、ニンジャが出てきて(アイエエエエエ!!!???)ヘボヘボカンフーで対抗するわ、教団の本部を「ランボー」シリーズを1兆倍安くしたようなドンパチシーンをぶち込み、完全にバカの極致と化す。
なお、狙ったバカ映画化する後半でも監督の天然っぷりは如何無く発揮され、鈍いカンフーなのにスローモーションを入れたり、ゾンビとニンジャの戦いが物凄いアッサリ終わって即刻切り替わったり、ロケットランチャーの球がどう見てもペットボトルだったり、盾を持った教団員が銃や弓でバタバタ倒れたり、男が死ぬ寸前に謎のカンフー映画風カットが挿入されたりと、相変わらず天然かそうなのかの区別が付かないのも流石だ。
因みに新しい主役やニンジャ役の連中、ランボーチックな大ドンパチで吹っ飛ぶ兵士等はそれなりにスタントして役者も動いているが、如何せん素人レベルなので動きが皆ぎこちないのは言うまでもない。wwwww

そしてクライマックスに至ってはポット出な連中が主役となり(主役感を出していた裏切者の男は殉死する(!?))、教祖達とのラストバトルが描かれるが…。

…すんません、流石にもう疲れたのでこっから先は皆さんの目で確かみてくださいませ。
もうこのレビュー書くのに3日も掛かってもうダメぽ…。
たった80分の映画の感想にどんだけ時間掛けてんだ俺…。



って訳でとんでもない狂気ととんでもないバカ指数、そしてとんでもないイカレっぷりを兼ね備えたもうとんでもなさすぎる映画だった…。
改めて再鑑賞しましたが、シュナースさんの作品でも一番有名なのが頷ける、とんでもないクレイジーな怪作であった…。

正直、凄い楽しめたのだが俺は脳内処理が追い付かずキャパオーバーを起こしてしまった。
とりあえず「どうしても見たい!」と言う方は、超Z級なのを覚悟の上で挑んでみてください。w
きっと、良くも悪くも見終わった後には凄い物を見てしまった感が残り続ける事でしょう…。





という訳でアンドレアス・シュナース監督作、鑑賞可能な範囲でみましたが、もう凄かったですね。
すっごい!狂ってます!!!wwwww
正直この狂いっぷりとアホっぷりは言葉では表せないので、スプラッター好きの方々は是非ともこのシュナースさんのクレイジーっぷりに触れて見たください。

(オマケ)私的シュナース監督作ランキング
一位…悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト(文句ナシのベスト!!)

二位…サバイバル・オブ・ザ・デッド(ロメロじゃない方)

三位…トレジャーゾンビ 蘇るテンプル騎士団の亡霊(シュナースさんにしてはマトモ)

四位…マニアック2001(記念すべき処女作、実は今作と話が繋がってるらしいが、どう繋がってるんだ?w)

五位…食人村 カンニバル(現時点でのワースト。「猟奇!喰人鬼の島」のリメイクらしいが、真面目過ぎたのが仇になったか。)
とどのつまり、バカ!


イッテンバッハ、シュリンゲンジーフ、ブットゲライトと並んで「ドイツの変態四天王」と称されるアンドレアス・シュナース監督によるスーパーヴァイオレンス!

何だか知りませんが、どっかの孤島で3人の男が謎の集団にブチ殺され、その記録映像が流れ着いたので再生したところ「こんなのあり得ないから作り物に違いない!」と無視されたっていう嘘臭さ100%な説明から始まる一大バカ絵巻であります!
そりゃそうだよね、作り物だもの!完全に作ってますよ、これは!
そこかしこで白とびさせたりして記録映像ぽくもしていますが、誰が撮っているんだ状態だし!

と言うわけでバカは休み休みにしろって感じでフィクション決定。果てしなく安っぽいビデオ撮りにピーヒョロなBGMをのっけて、とんでもなくショボいバトルが繰り広げられます。
雰囲気としては世紀末の暴力ワールドで、キチガイ達がヤンヤヤンヤと学芸会で騒いでいる印象。
案外、「ターボキッド」なんて、このへんのバカ映画から影響を受けているんじゃないのかな?
後半のしょうもないバトルとかだけなら、井口昇みたいな匂いもしますね。


厚紙で作ったようなヘロヘロの仮面や盾を装備したオッサンたちが「うおーっ!うおーっ!」と、まるでどこぞの居酒屋の自己啓発系な開店準備みたいなノリ。
なんじゃこりゃ!
どうやらオッサンたちは「マイスター」と呼ばれる、東映特撮に出てきそうなコスチュームを着たジジィとその息子(監督が要らぬ熱演!)を崇拝する共同体らしく、日夜、反逆分子を取っ捕まえては処刑しているみたいです。
何を目的に寄り集まってキャンプ張ってるのか皆目分かりませんが、たぶんシュナース監督自身考えてもいないのではなかろうか。

とにかくマイスターの機嫌次第で部下も簡単に処刑しちゃうので、どうしてこの共同体が成り立っているのかサッパリ理解できません。
みんな、逃げろよ!
なんで喜んで死を受け入れてるんだよ!?
おまえらは人民寺院か!


〜この先はラストまで分かっても良いように書いてしまったので、万が一これを観ようと思っている奇特な方がいらっしゃいましたら、観てから読んでくださいまし〜!〜


とりあえずこの映画、シュナース監督の好きなモノを整合性を度外視して詰め込んだ、監督の夢の集合体みたいな感じなんですよね。
だから初めから最後まで支離滅裂なんですけれど、それが面白さを生んでいるのも事実。

まずはグロなんですが、どこからどう見ても作り物にしか見えない特殊効果やプロップを使って、あり得ない人体破壊を脈略もなく挿入してくるものだからたまりません。
まさに威風堂々。
「こんなのどう?すごいでしょ?」と、最高度に子供じみた感覚で、人体がいとも簡単にパカっと割れたり、ペラッとスライスされたり。
マイスター子飼いのキチガイドクターが脳みそをこねくり回したと思ったら自分が首チョンパとか!4人同時断頭の刑で首がゴロゴロ転がったり、爆弾で人体木っ端微塵!なんてのは当たり前で、そのうち感覚が麻痺してきます。
オケツからフックで引き裂いて背骨を引っこ抜くなんて荒技も飛び出しましてね。
ジャーマンゴアってこんなのばかりだよなぁ、狂ってるよなぁ!なんて思ったりして。
最高じゃないですか?
もっとやれ。

そしてグロとくれば、お次は当然エロじゃないですか。
しかし、若いおねーちゃんは連れてこれなかったのか、ちょっと熟したオバさん2人が裸にひん剥かれます。
1人は巨乳で、もう1人は貧乳という、そこはあらゆるニーズにお応えしようとするシュナース監督の人柄が垣間見得て大変よろしいですね。
でも、明らかにオバさんですが。
そんでもって、襲ってくるのが逞しさ溢れる男根ではなく、キチガイドクターが造ったというモンスターなのですが、何故かメッチャ小さい!
というか、オモチャの人形じゃないの、こいつ?!
そんな人形が巨乳に飛びついたりする地獄絵図!
誰得なのか全然わかりませんが、少なくとも色々な意味でマグナム的には得が無いエロでした。


ところで、本当にテキトーな映画なんですよ、これ。
なにしろ、最初に出てくる三人の男たちがてっきり主役なのかと思っていたら、中盤でアッサリと真っ二つにされて全滅しますからね。
たぶん、猟奇的なトーチャーホラーでもやったろうかと撮りだしたら、途中でジャッキーの映画でも観て感化されてアクションものをやりたくなっちゃったんじゃないかなと勝手に想像したんですけれど、唐突に出てきた新しい三人が主役の座を奪っちゃいます。
この三人はある程度動ける役者さんらしくて(あくまでも、ある程度ですが)、マイスター達とトロトロの格闘戦をやったりしますよ。
でも、一番主役っぽかったアジア系の兄ちゃん(敵から中華丼って呼ばれてる)が、これまたいきなり死亡!
何故かっていうと、最後の敵がマイスター親子なので、2対2にしたかったんでしょう。たぶん。
うーん、しかし残った2人は名前を覚える間もなかったから、こいつら何なんだ状態でしたけれどね。

で、この新主役三人組が相対するのが皆んな大好きゾンビだったりします。
そう、今度はゾンビですよ!
パンチ一発でゾンビの顔面が簡単に貫通!
どんだけ柔らかいのよ!
腐ってるから?

ゾンビがあっという間に全滅すると、お次はマイスターの秘密兵器が登場!
キチガイドクターの研究の結晶が今ここに!
その名も黒い悪魔部隊!
そう!日本の魂!忍者ですよ、ニンジャ!
N・I・N・J・A!!
こいつらがブルータルデビルなのか?!
敵がニンニンニンと忍者でくるなら、勿論こちらは男の必修科目であるカンフーで対抗です!
蛇拳まで炸裂するデタラメ具合にクラクラしてきますが、最強の忍者部隊のはずが割と簡単に首チョンパされて部隊は壊滅!
なんだったんだ、忍者!
しかし外人さんは本当に忍者好きだな。
それ当て込んで、オリラジの中田まで「これからはニンジャがくる!ニンジャにラップとダンスさせて売るぜ!」なんてラジオで息巻いていたけれど、なるほど売れそうな気もするよ。

忍者を退けた三人は「キャンプを潰してやる!」と、密かに共同体キャンプに近づき見張りを惨殺。
必殺のロケットランチャーやらマシンガンを奪って重武装化!
ここからはお待たせしました!と言わんばかりに「今度は戦争だ!」ってやつですよ!
まるでチャック・ノリスの映画を更に緩くしたような、臨場感があふれないコンバットバトルが展開されます!
ロケットランチャーに手榴弾が雨あられ、驚いたことにけっこう本格的に爆発します!
吹っ飛ぶ その他おおぜいの皆さん!
原始的な厚紙製の武器を振りかざして襲ってくる敵を近代兵器で蹴散らす様は、まるで「戦国自衛隊」のようじゃありませんか!
ドカーンドカーン!
バリバリバリ!
大量虐殺!ヒャッホーイ!
しかし、意外と危険そうなスタントシーンもあって、観ているこちらが思わずハラハラしちゃいますが、怪我とか無かったのでしょうか?
あったとしても撮影は続行しそうですが・・・

キチガイドクターも死に、一番主役ぽかったヤツも「もうお前も要らんわ」みたいな雑な憤死を遂げ、遂に最終決戦です!
よく知らん二人組VSマイスター親子の血戦の火蓋がきっておとされます!
とりあえず「手を組もうじゃないか」などと相手を懐柔しようとするマイスター息子。
まぁ、手下が全滅したんで勢いもなくなりますからね。
ヒューマンガス様なみの演説をぶちかましていたのが遠い過去のようで寂しいかぎりです。
はっきり言って、マイスター親子は特別強いわけではないので、どんどんと追い詰められてゆきます。
だがしかし!ここで最後の切り札をきるマイスター親子!
息子は「最強の空飛ぶギロチン使い」を、オヤジは「ホッケーマスクを被ったカギ爪野郎」をそれぞれ召喚!
うおー、どっかで見た事あるぞ!フライングギロチン!
ギューンギューン!と迫るギロチン!間一髪でよける男!
一方、ジェイソンもどきは「ヤツは死んだも同然!」とか何とか格好いいセリフを吐いたのも束の間、めちゃくちゃトロい動きをすぐに見切られ、グサグサグサグサと刺されて敢えなく死亡!
おまえは何しに出てきたんだ!

頼みの綱もバカばかりだったので万事休すのマイスター親子。
フルボッコにされ、挙げ句の果ては手榴弾で爆破四散!!
悪魔の共同体は壊滅し、島に平和が訪れたのでした。
ラストは、よく知らないうちに主役になっていた二人組が、キャッホーイ♪と嬉しそうにハイタッチして劇終です。
香港映画か!


非常に幼稚で、芸術のげの字も感じられない映画ですけれど、変に格式張った高尚な映画よりも、こういうバカだけどやりたい放題やっている映画を観る方が何かホッコリするんですよね。
気のせいかもしれませんが。
何にせよ、一本の中にこれだけのボンクラ要素を詰め込んだのも大したものですし、ある意味、夢のようなZ級じゃないでしょうか。
世界にはこんなの作っている大人もいるんですから、まだまだ捨てたものじゃありませんね!

あ、映画自体は「こういうのを解って観る物好き」以外の一般的な感性をお持ちの方には全くオススメ致しません。あしからず!


某動画サイトにて

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