ある村に暮らす、古代ドルイド教を狂信する農夫たちは、女王を蘇らせるため若者を次々と殺害し血を集めていく。
そして復活の儀式が行われ、女王は復活するが…。
1971年アメリカ、エド・アドラム監督作品です。
怖がらせたいのか笑わせたいのか良く分からないタイトルからして異常な作品。
古代ドルイド教の信者達がドルイドの女王を甦らせるために農夫に身をやつし、人を浚ってきては血液を抜き取っていく。
この設定自体はそう悪くない。
しかし、それ以外の部分は演技演出脚本カメラ全てに置いて最悪。
ここまで酷いといっそ清々しいくらいです。
ちなみにこの作品の撮影期間は3週間。
しかも週末のみに行われ、フィルムの光の調整はバラバラ。
日中夜間の撮影もバラバラで、昼間なのに「こんばんは」と平気で言っている。
思いっきり瞬きしているのが映っている死体役のおっさんといい、金は無くとも暇だけは存分にあるボンクラな方々が撮った自主制作映画といった趣が全面に発揮されているのが最高だ。
しかも上映時間短いくせに関係ないシーンを入れて間延びしまくり。
それにシャワー中のおっさんの襲撃シーンなんか見たくなかった。
本作は映画の内容にではなく、作品そのものが見る者を鬱にさせること請け合いの逸品です。
しかし、こんな手を抜いてつくった作品でも50年近くたってからこんな形で語り継がれる作品になるのですから、世の中分からないものである。