Hello world, I'm your wild girl.
I'm your ch ch ch ch ch ch ... Cherry Bomb !
"ガーディアンズいざ出陣!"のシーンでも流れてたこのヒット曲しか知らんけど、ちょっと好きだったんだよな~。
悩ましいランジェリー姿で歌うシェリー·カーリー♪
そんな"チェリー·ボム"から6年、スレンダーな大人の女優に成長したシェリーがヒロインを務めたのが、"SF ザ·ウェーブ / 地球外生物からのSOS!"であります。
地球外生命体をいかにリアルに見せるか。
ファースト·コンタクトものを撮る際、作り手がいちばん悩むのはたぶんそこですよね。
クオリティーの高いCGを駆使する。
逆光を利用して細部を隠しちゃう。
いっそのこと画面に映さない…
数多の映画人があらゆる手法を試みてきたわけですが、なんとこの作品に登場する"物言わぬ異星人"は、スキンヘッドで眉を完全脱毛してる以外は至って普通の小学生たち… (笑)
でも、おそらく予算の制約からしぼり出されたこの"引き算"の発想が、意外なリアリティーを生み出しているんです。
そして彼らを迎えに来るエイリアン·クラフトも、徹底的にシンプルなデザインを追究した結果、さほどチープさを感じさせないルックに仕上がっています。
キャスティングの面では、フレッド·アステアの時代からキャリアを重ねてきたバイプレイヤー、キーナン·ウィンの存在が映画を引き締めておりますね。
ウィン氏は"カプリコン·1"のテリー·サヴァラス的なポジションで、窮地に立たされた主人公たちを好サポートしますよ♪
最後に念のため、"WARNING!"を少々。
完全に好みが偏ってる私は、さっきからこの映画を誉めちぎっておりますが、言うてもこれはウルトラ低予算の地味~なB級作品です。
スピルバーグやキューブリックによる"SF映画の金字塔"みたいなレベルを期待しちゃうと、怒りのあまり白眼を剥いて失神する恐れがありますのでご注意を。