実家にあった思い出の映画第4弾。
昔サンデーで「拳児」というカンフー漫画がありまして、その中で太極拳にはゆったりした動きの健康用だけでなく、戦うための武術用があると言っていた。
この映画を観ると、ジェット・リーが終盤で自然の流れに逆らわず、その力を利用した武術として編み出すのが太極拳。これがめちゃくちゃ強いので「これか!」と納得した思い出。
一応太極拳の始祖といわれる伝説の人物、張三豊が主役だけど、だいぶ脚色してると思われる。
少林寺で義兄弟のように育った二人があるきっかけで寺を追い出されるところから始まるけど、追い出し方がヒドイ。
人の道を説いてる側から「お前の技は乱暴だ!破門だ!」とか言うし心狭っ!てなる。反論したらいきなり大人数で襲わせるし、そんな無茶苦茶さ加減はいかにも雑な香港映画らしくて笑える。
その後、ジェット・リーの兄弟子が野心のために道を踏み外すシリアスなストーリーだけどお笑いシーンも意外と多くて楽しい♪
たぶん製作も兼ねてるジェット・リー本人がコミカルな作品が好きだからかも。
そしめ監督がマトリックスで一躍有名担ったユエン・ウーピンなので肝心のアクションシーンはかなり多め。
しかもどの戦いも工夫が凝らされてて観てるだけで楽しい!
特に太極拳を編み出してからのカンフーは面白いのにカッコ良い。
更にヒロインのミシェール・ヨーのアクションも見られるので見所満載。
香港映画時代のジェット・リー作品ではワンチャイシリーズの次くらいにお気に入り。
ジェット・リー好きには一度は観てほしい隠れた名作。