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テヘランのmhのレビュー・感想・評価

テヘラン(1981年製作の映画)
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モスフィルム系のソ連製スパイアクション超大作。
なんだけど、日本でVHS化する際に、
・70ミリサイズの左右をバッサリカットしてスタンダードサイズに。
・192min→104minとつまみすぎ。
・特別出演枠のアランドロンを主役に変更。
これだけのことを勝手にやってしまっため、しっちゃかめっちゃかに。
とはいえ大筋はとても面白い。
グランサッソ襲撃の成功に気を良くしているナチスドイツは、続けて、Operation Long Jump(作中は「テヘラン作戦」)を画策する。これは、テヘラン会談(1943年11月28日 – 1943年12月1日)の間に、チャーチル、スターリン、ルーズベルトの三人をまとめて暗殺しようとするとんでもない計画。
それを阻止しようとするソ連の諜報員たちの活躍を、1943年と1970年というふたつの時系列で追っていく。
通訳の美女との恋愛を絡めながら大作映画の大正義展開なんだけど、日本バージョンはズタボロになっているため、すべてが消化不良になってしまってる。
突如現れたエンドマークに「えー」って声出た。
かつてこんな作戦があったと主張しているのはソ連だけという状況も面白い。それを阻止したのがソ連ということまでセットにして語られているとのこと。
いつか、この映画のフルバージョンを見てみたいものだけど、ソ連系の映画は権利問題が複雑なのかなかなかDVD化されないので、これも難しいかな?
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