『春に散る』公開記念で、青春ボクシング系の作品を探してたら、とんでもない掘り出しモノに出会ってしまった。
不良青年の更正ストーリーというテンプレ展開の前半と、菅原文太・メカボクサー vs ジェラードン軍団というイカれた後半のギャップが凄まじい。
役者陣も重鎮と新人との演技力のギャップがひしひしと感じられる中、シーザー武士と大和田正春の元格闘家の演技がそれぞれ好対照ながらインパクトを残している。
大自然な風景の映像、そして相反するハウスな音楽がメチャクチャ気持ちよいのもポイント。
それに加えヒロイン・桐島かれんの存在感、惚れ惚れするクールなポスターヴィジュアル(DVDや配信に使われているポスター)が30年以上前という古臭さを全く感じさせず、年代不詳感を出している。
いやー本当不思議な映画だった。