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恐怖のロンドン塔のイシのレビュー・感想・評価

恐怖のロンドン塔(1962年製作の映画)
4.0
B級映画のロイヤリティ担当ロジャー・コーマン先生の最高傑作というふれこみで、みてみたらホントに最高傑作だった…。
お話は、米国生まれの英国教育育ちなコーマン先生流「リチャードⅢ世」、ヴィンセント・プライスが役柄そのままという風でぴったりだった。
そりゃ「オセロ」のウェルズとはいかんですよ、でもザ・主役だった。よかった。

途中の脱出劇とか、たぶんリチャードが勝つんだろうな~と予想はできてもハラハラした。
そのあとの追い込み方もえげつなかったなあ。
自分のコンプレックスを受け止められない政治家って、こんな風に世界が歪んで見えていったりするのかなーと思った。

コーマン先生なのですごくちゃっちいところはちゃちい、いつものように「なんやねんそのボール紙とアルミホイル製の王冠」とか「なんやねんそのEテレの教育番組に勝るとも劣らない城壁の崩れ方」とかツッコミたくなるけど、白黒画面だからすごくロイヤルに思えてきて不思議なもんだなーと思った。
でもいつもよりセットとかもロイヤル度高く作ってあるとは思った。
脚本もちゃんとしてた。気合入ってた。
好き。映画史上の大傑作とかではないコーマン先生だから!! でも好き!! 超好き!!!! コーマン先生ーーー!!!!!
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