ゆい太郎

この庭に死すのゆい太郎のレビュー・感想・評価

この庭に死す(1956年製作の映画)
3.0
 冒頭のカスタンの純粋で素朴な目から、ラストの方の鬼畜な精神状態が秀逸。人間はいざとなったらやはり金なのか、と考えさせられた。何かの漫画で、原始時代なら彼を選ぶけど、今は原始時代では無いのでイケメンの彼を選ぶと、女性が言ってたのを思い出した。究極の設定は、どんな時代でも興味が湧く。とにかくこの作は光量が多いので、はっきりくっきりと細部まで観ることが出来た。マリリンモンロー的な遊女は結果、純粋だったし、稀に見る牧師は結局、金の亡者だったし、ジェムズディーン的な髪型のシャークは理性を保てれた人間でもあった。奥深い傑作の映画でした。
ゆい太郎

ゆい太郎