似太郎

子連れ狼 冥府魔道の似太郎のレビュー・感想・評価

子連れ狼 冥府魔道(1973年製作の映画)
4.3
若山兄貴演じる孤独な一匹狼の、渋みがかった演技と大五郎のあどけなさが印象的で、なぜ人は人を斬るのか?という問いもあり塚本晋也『斬、』に通じるテーマもある。まさしく正攻法の時代劇。🥷

「ちゃん!」と叫ぶ大五郎くんがいちいち可愛い。中盤で拷問にかけられるシーンはあまりに可哀想。

斬新と言えば斬新な映像表現も観られるが、前二作(『三途の川』『死に風』)にあったスプラッター&切り株描写は抑え目で、どちらかと言えば哀愁とか諦念の漂う作りになっている。

このような怨念、情念ドロドロといった70年代の邦画らしい「クサイ」作品が今の気分にはフィットする感じである。once more❗️
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