浮浪者

最後通告の浮浪者のレビュー・感想・評価

最後通告(1998年製作の映画)
3.7
未来≒子供を奪い去ることによって現在を問い直すスペキュラティブデザイン、ではない。

人間は、もっと愚かに、現在と現状を取り違えながら保身と改心を繰り返していくしかない。

この確信と諦念を織り合わせたネガティブシミュレーションが総決算されていく心地よさ。

もう悪夢は見納め、これで仕舞だよ。

そんな囁きをどのように耳立てられるか?思考よりも態度へと迫っていく構えがあまりにも新鮮だ。
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