寂々兵

最後通告の寂々兵のレビュー・感想・評価

最後通告(1998年製作の映画)
3.7
フレディ・M・ムーラーのダウナー物。少年少女集団失踪事件から現代社会の暗部が浮き彫りになる寓話的ファンタジーということで『ハーメルンの笛吹き男』みたいな話だと思っていたのだが思いのほか陰謀的な社会派スリラーだった。中盤若干眠くなりかけたのだが終盤、ある人物たちが一堂に会してある仕草をしているシーンで心底ゾッとして目が覚めた。怖すぎる。『カエル少年失踪殺人事件』の冒頭でファンタジックな劇伴の中を子供たちが山に消えていくシーンと似たような系列のおぞましさで、割とマジでトラウマ。
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