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盗まれた顔のHKのレビュー・感想・評価

盗まれた顔(1952年製作の映画)
2.0
悪い奴が悪いのは顔が悪いからだ!と唱えるポール・ヘンリードの博士が、愛した女に婚約者がいるからといって女囚をその女性そっくりに整形して結婚するという展開は『めまい』(58)を連想させもするが、それも束の間のことで、ラストはまさに茶番だ。性悪は美人になっても性悪である、ことに気付いて博士はだから死ね!とある意味で最初の説よりも最低な結論に至って実行するのである。なんて映画だ!と思うが、同時に余計な配慮からわざわざ映画を小さくしている現状鑑みるとこの方が余程健全だと言えなくもない。極端な思考は不愉快かも知れないが、映画を面白くするポテンシャルを秘めている。でもいかんせんこの映画は面白くないのだ!
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