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リリィのharuのレビュー・感想・評価

リリィ(2003年製作の映画)
3.5
美人にご注意!

映画監督志望のジュリアンは、恋人リリィを主役にした自身の作品の鑑賞会を行うため、家族一同を集める。ところがジュリアンの母であり女優のマドは作品を酷評。ジュリアンはブチ切れ、鑑賞会は途中で取りやめに。一方リリィはマドの恋人で有名映画監督のブリスに惹かれ、何と二人で駆け落ち!4年後、パリで有名女優となっていたリリィは、ジュリアンが件の事件を映画化しようとしている噂を耳にする…

チェーホフの「かもめ」を現代風にアレンジした、とある一家のドロドロドラマ。フランス映画らしい「ご想像にお任せします」部分は何となく察しがつくので、ストーリーはわかりやすいです。クロード・ミレール作品は全部見てはおりませんが、今のところ相性が良いのか、どれも楽しめております。
本作の最大の魅力である「リリィ」の破壊力がエゲつない。何もない田舎に咲く一輪のスタイル抜群の天然美人に、一家の男性陣の視線が集中。(女性陣からは微妙な視線が集中)彼女の存在が、とある一家に波風どころか人命にかかわる猛烈な嵐を引き起こします。そしてそれによりリリィ本人も被弾。ブリスだけがしれっと「芸のこやし」にしちゃってますが、年の功?
「かもめ」は未読なので理解しきれていない部分はありますが、最終的にはそれぞれが過去と折り合いつけて前に進んでいくハッピーな話と解釈。リュディヴィーヌ・サニエが可愛すぎました。
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