LEONkei

ミラノカリブロ9のLEONkeiのレビュー・感想・評価

ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)
3.5
お喋りは女にさせておけ、男は無口な方がいい。
言葉なんて要らない。
眉の動き、唇の震え、肩の揺れ、背中の影でものを語れ。

今で言えば〝ジェイソン・ステイサム〟か〝ブルース・ウィリス〟を野獣化したような寡黙で無骨な男は、感情を忘れた一匹狼。
欲望と裏切りの街ミラノで静かに獲物を見定め彷徨う。

そして〈カリブロ〉で真っ先に頭に浮かぶのは、ミラノ出身のシネマティック・ファンク或いはサイケバンドの〈カリブロ35〉。

まさに60年代から70年代のイタリアB級アクション映画に流れているようなファンキーでグルーヴィー、古き良きヴィンテージサウンドを現代に蘇らせているバンド。

〈カリブロ35〉を聴けば一瞬でイタリアン・アクション映画の黄金期にタイムスリップするだろう。

実際この映画のパロディを【- Calibro 35 - Giulia Mon Amour】で再現されている。

濃縮エレジー100%のイタリアB級映画界の巨匠〝フェルナンド・ディ・レオ〟を堪能..★,
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