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屋根裏のエイリアンの一人旅のレビュー・感想・評価

屋根裏のエイリアン(2009年製作の映画)
5.0
ジョン・シュルツ監督作。

屋根裏に潜むエイリアンと子供達の攻防を描いたSFコメディ。

別荘に家族とやってきた3姉弟&親戚の子供達が、地球侵略のために別荘の屋根裏に住み着いた小さなエイリアン4人組を相手に人類の存亡を賭けた闘いを繰り広げていく様子を描いたSFアクションコメディで、コミック的なエイリアンの造形が『マーズ・アタック!』(96)を連想させますが、闘いの舞台が別荘とその周辺に限定された地域限定型のお話となっています。

コメディ度100%のエイリアン侵略モノで、特殊なコントローラを使って人間を操ったり、大掛かりなマシンで巨大化して襲い掛かってきたりと、多彩な攻撃を仕掛けてくるエイリアンに対してあの手この手で一丸となって立ち向かっていく子供達の、大人達には内緒の奮闘をコミカルに活写しています。エイリアンが操るお姉ちゃんのいけ好かないボーイフレンドvs子供達が操る腰の悪いおばあちゃんの代理戦争が一級の面白さで、ゲーム世代の子供達の無謀な操縦によって昇竜拳や竜巻旋風脚まで繰り出してしまうおばあちゃんの活躍ぶりに抱腹絶倒となっています。

4人のエイリアンの中に1人だけ人間に味方する優しいエイリアンがいたり、本気で人間を殺しにかかる苛烈な攻撃が見られない―とても“甘め”な異星人侵略コメディで、大人から子供まで素直に楽しめる全年齢対象のエンタメムービーに仕上がっています。

蛇足)
ほぼ全てのシーンでエイリアンに体を乗っ取られていたクズ彼氏役:ロバート・ホフマンの“爆笑 操られ演技”に助演男優賞を進呈したい。
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