Melko

ダーク・スティールのMelkoのレビュー・感想・評価

ダーク・スティール(2002年製作の映画)
3.9
”They get off, the city burns.”

”The S.I.S. doesn't have a jail so if you knock one down, make sure he stays down.(特捜班に留置場はない。発砲する時は必ず仕留めろ)

推しの補給強化月間!!
う〜ん!カッコよかったよ推し❤️‍🔥🫶
今回はなんと警官なのに嫌われ者という非常に切ない役…!終盤の展開は切なすぎて動悸がしそうだったけど、でもそれもまた味わい…推しの新たな魅力ステージ!
日本は劇場スルーだったのね🥹悲しみ

1992年のロス暴動と、警察の腐敗がテーマ。推しが演じるベテラン刑事エルドン・ペリーが、何かに追い込まれている様子から幕を開ける。
部下である新人ボビーとロドニー・キング事件を引き起こし評決待ち。不安なボビーとは対照的に余裕のペリー。余裕の秘密は彼の上司とジャックと警察内部の体制にあった。
ペリーは、強引な捜査と隠蔽、虚偽の証言などやっちゃう、汚職に飲まれた男。かつては使命に燃えていたのかもしれないが、無法者の多い街で警察として自分の身を守りつつ出世するにはそうするしかなかったのかも。そんな彼とは対照的に、染まれなかったボビー。そして、ロドニー・キング事件で唯一否決を出し、ペリーをずっと監視していた黒人の副署長ホーランド。ボビーは罪の意識から、自らの罪をホーランドへ密告することを決めるのだが…。

全体的に、カメラワークがテレビ映画みたい。ザラついていて粗い。これは劇場スルーとなってもおかしくはない。。
展開はテンポ良く、重苦しい話とは対照的に、BGMはラッパー音楽的に軽快。
推しはいつものハッタリと押せ押せ豪快なテンションで捜査を進めるのだが、上司からの圧力と裏切り、部下の苦悩とまさかの姿を目の当たりにし、追い込まれていく。

雰囲気と勢いで突っ走ってきた者が、己を顧みる時。それは、何にも染まっていない純な者の悪意のない疑問であり、そこをスルーしてしまうと、本当に元には戻れない。

主人公なんだけど悪い奴なわけで、そして被害者であり加害者なペリー。仕事に燃えてはいるが、家庭を蔑ろにしたかったわけではなく。
冷酷であざとい、でもなんか憎めない。荒っぽいけど悪い人ではない…?推しの色んな表情が見れたのは私得✨だし、
チンピラ2人組との死角の攻防はホントに息が詰まったし、
ラスト10分、糸が切れて決意した推しの告白演説はううぅ🥺ってなったし、
息子の腕を引いて会場を去っていく元妻、ああぁ…って思ってたら、その後の行動に😢だし、なんかもう
正しいことをするのに遅すぎることはない
と信じたい。罪なき犠牲は多過ぎたのだけども。

何が一番怖いって、暴徒と化す黒人に白人の相棒がボコられてるのを煽りながら傍観する黒人チンピラ…鮮やかすぎる裏切り。
あの空気は仕方ないのかなぁ

抵抗が掠奪という形になるのはおかしい。
それは私が島国に住んでて無知だから?
あの世紀末みたいな光景見たら…どっちもどっちだって正直思いたくもなるよ。うーん。

まぁとりあえず、
酔っ払って嫁に悪態つく推し
上司に裏切られたと気づく推し
ハンドルをギュイン!って回してチンピラ追い詰める推し
そんな推しのラストの表情。。
何度も巻き戻してめちゃくちゃ時間かかっちゃった笑

「聞いてくれよ、やっと出世したんだぜ」って、私の肩にも、もたれかかってほしい🥺💟
Melko

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