ジョナサン・デミがオプラ・ウィンフリーと組んでトニ・モリソンの映画化って企画自体は別に不思議ではない気がするけど、作品自体がとても変な映画に仕上がってる。決してデミの映画の中で出来が良い方ではないと思うけど、後半における鮮烈なディゾルブや回想シーンの差し込み方と、全編にわたる屋内照明演出など、ハッとさせるところは多々あり。デヴィッド・ロウリーはこの作品がお気に入りで、そう考えると『ア・ゴースト・ストーリー』の幽霊側から見たフィジカルなポルターガイスト現象は、この作品からの影響もあるように見える。